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Prairie-L (現在 所有)

機体ごとに製作の進行状況や調整方法など記載していますが流用あるいは同様な作業を行われる場合は、自己責任でお願い致します。


  

ムサシノ模型飛行機研究所製の「プレイリー号L」を入手しました。
15クラスの飛行機でキットから製作したいと思い、この機体を購入しました。


  

プレイリー号Lに搭載するエンヤ SS15BB TN エンジンです。
ラジコンを始めたころにエンヤ15Ⅲエンジンを使ったことがあり、その当時の15エンジンのデザインを踏襲しているので、このエンジンに決めました。
BBの名の通りベアリング入りのエンジンであり、プレイリー号Lを飛ばすのに適度なパワーを望めるのでスタントも楽に行えるはずです。


     

胴体側図面の上にポリエチレンラップを敷き、その上で水平尾翼を組み立てます。
水平尾翼と同様に垂直尾翼を組み立てます。
胴体側板の上下板を図面に合わせて位置決めしてからテープで固定し、タイトボンドで接着します。
平滑になるように胴体側板をサンディングしますが、タイトボンドはサンディングする際に接着剤が邪魔をせず、表面が綺麗に仕上がります。
図面に胴体側板を上下対象に置き、胴体側板に胴枠及び補強材の取付け位置に線を引きます。
胴枠F2、F3の組立を行いますが、従来のキットの内容から変更があり、ベニヤ板を使用し組み立てが楽になっています。
胴枠F2の主脚取付け部は、エポキシ系接着剤で接着します。


  

エンジンマウントは補強材と一緒に機首部分として組み立てます。
ENYA SS15BB TNエンジンの幅に合わせてマウントの加工を行ないます。
設計上ENYA09エンジンの寸法になっているので、その差分をマウントに記します。
精密カットソーを使って切り出します。
この作業は、エンジンマウントを接着する前に加工したほうが作業が楽なのですが、接着したあとに気付いたので、少々手間が掛かりました。


  

エンジンマウント部分の機首部を組み立てます。
マウント後部板の接着に機体製作ジグ「クランプ」を使用します。
この時エンジンマウント前側の寸法を保持できるように、ノギスでマウント幅を設定して、クランプを締めます。
エンジンマウントにエンジン取り付け用ボルトの穴加工を施します。
ボルトを仮付けしエンジンを取り付けて位置の確認をします。


    

胴枠を側板に挟み込み、胴体治具にセットします。
アルミ角材を簡易ジグにして胴枠を仮組みしてから側板と胴枠の位置関係を確認し、側板とジグの距離(寸法)が左右同一になるように側板とジグの間にバルサ材を挟み、胴枠と側板の各接着部分に瞬間接着剤を点付けし、硬化促進剤スプレーを吹きつけて仮固定します。
簡易ジグから外し、仮固定した接着部分に瞬間接着剤を流し本固定します。
機首部分と主翼取り付け部に各補強材となるバルサ材を接着します。
機首部分下部にも補強用バルサ材を接着します。


  

可動式ノーズギヤ(OK模型 H60-70) を取り付け、ノーズギヤコントロール用ピアノ線を通す穴も加工します。
台座裏側にキットの補強ベニヤ材を接着します。
胴体プランク材を張り合わせます。


  

接着剤が硬化したあとサンディングし、プランク材のつなぎ目の段差を無くします。
胴体上面と下面のプランク材を接着します。


 

メインギヤ取付け板を胴体の指定位置に接着し、機首部下面の3mmプランク材をメインギヤまで接着します。
メインギヤを取り外せるようにして、フィルムを貼ったあとから取り付けるようにします。


  

主翼の製作にあたり図面の上にポリエチレンラップを敷きます。
エルロンが2サーボ仕様に変更となったので、説明書に記載されている通り主翼リブに補強ベニヤ板を接着し、穴を開けます。 四角いベニヤはキットに付属するサーボベッドです。
前縁と後縁プランク材の位置を図面に合わせて固定し、リブの位置に線を引きます。
画像に写っていませんが、前縁材にもリブ位置に線を引きます。


  

前縁をプランク材に固定する際にアルミ角材に当て、位置がずれないように固定し、位置が決まれば瞬間接着剤で接着します。
スパー材下側をプランク材の上に置き、各リブをスパー材の線の位置にそれぞれ設置します。
全てのリブを配置したあと各リブの前縁側を前縁材に当たるまでスパー材を押し込んで位置を決め、プランク材に瞬間接着剤で固定します。
この時補強ベニヤ板付き穴開けリブの取り付けを忘れてしまい、後から修整するハメに・・・
90度に加工したベニヤ板を使用してリブを直角にし、プランク材に書いた線上に合わせてから接着します。


  

中央リブ(3mm)を固定する時にキット付属の上反角ゲージ(2度)を使用し角度を合わせて傾け、図面上に直定規を置き中央リブの位置がズレないようにして接着。
スパー補強材を接着しますが、今回カンザシを用いた主翼中央部の接着とするため、中央リブ側の補強材を2枚にして強度を高めています。
前縁側上部と後縁側上部のプランク材を接着します。


  

中央プランク材下側を接着したあと補強ベニヤを接着し、穴を開けて整形します。
同様にエルロンサーボベッドも接着し、中を切削します。
中央プランク材上側及びリブ・キャップを接着し、前縁材を接着します。
翼端にはみ出ているプランク材とスパーを切り落とし整形したあと翼端材を接着します。


  

設計図で上反角2度の場合翼端の高さが41mmとなっているので、その1/2で20.5mmの高さのブロックを作り翼端下に置いて高さを維持します。
アルミ角材にサンドペーパーを貼り付けて主翼中央部を研摩します。
このようにして左右翼の中央を平滑にすることで上半角が正確に出せるようになります。


  

三角関数サイトを利用してカンザシを作るときの寸法を計算から割り出します。
左右両翼中央リブのスパーの間にカンザシが入る部分を切り出して、サンドペーパーで仕上げます。
右側主翼にエポキシ接着剤で固定します。


  

中央リブとカンザシにエポキシ接着剤を塗り、主翼右側翼端の下に41mmの高さのバルサブロックを置いて上反角が正確になるようにして接着します。
中央リブの間からはみ出たエポキシ接着剤はアルコールで拭き取り。
燃料タンクの固定と配管です。
設計図にはマフラー側のパイプが上方向に向かって配列されていますが、エンジン側は真っすぐエンジンの方に向かって短いパイプが見えます。
そこでニードル側への通過穴を開けてホースを通すことにしました。
燃料タンクの口元キャップを支えるためバルサを下に置いて接着します。燃料タンクがこれ以上前に出ることなく下から支える位置関係です。
燃料タンク上側のハッチにマフラー側につながる排気プレッシャー用の穴を開け、パイプを通します。
リトルホーク号の時はOS MAX-25LAエンジンのニードル位置の関係からパイプを2本ともハッチから出していましたが、ENYA SS15BB TNエンジンはニードル位置が前方にあるため、設計図通りの配置が可能になりました。


  

垂直尾翼と水平尾翼にフィルムを貼ります。
短いマスキングテープはヒンジの取付位置が書いてあり、このあと切り込みを入れます。
胴体にフィルムを貼ります。
上下で2色にしますが、何となく決めたこの配色は昨年製作した「michi15」と一緒であることが判明。
主翼を白にしなければ大丈夫(?)。


  

燃料タンク上のハッチは、他の機体でも採用しているマグネットを使った固定方法です
胴体の4か所とハッチの4か所ですが、胴体側後部は4mmベニヤを接着し、その両端にマグネットを埋め込み、前部は元々の補強用バルサにマグネットを埋め込みます。
ハッチの前側に排気プレッシャーニップルへの穴を開けて燃料タンクのパイプを通し、マグネットの磁力で固定します。
かなり強力な磁力なので、飛行中に落下することもありません。


  

主翼下面にフィルムを貼ります。
カラーリングの為の白いフィルムを主翼センターに貼ります。
センターから翼端にフィルムを貼ります。


  

水平尾翼を接着する前に機体中心線に対し直角を出します。
アルミ角材を簡易ジグにして胴体を挟み、左右の間隔を前後とも同じ寸法にしてから水平尾翼を載せ、直角三角定規を使用して直角にします。
水平尾翼を固定した状態で機体を裏返し、水平尾翼のフィルムを切り取ります。
接着面積を増やす目的で、水平尾翼取付け面にバルサ材を接着します。
水平尾翼を胴体に接着します。


 

エレベーターはヒンジを使って取り付けています。
画像はラダーに取り付けたヒンジですが、エレベーターも同じヒンジを使用しています。
今回使用したヒンジはBESTOW製のPP-BESTです。
カッターナイフの厚みとほぼ同じであり、瞬間接着剤で硬くなることもありません。


 

水平尾翼に対し直角になるように注意して垂直尾翼を接着します。
BESTOW製のPP-BESTヒンジを使用してラダーを取り付けます。


 

ムサシノ模型飛行機のスカイパピィ用をコピーし、胴体の窓にするステッカーを作りました。
胴体の大きさに合うように形状を少し変えて胴体にステッカーを貼りました。
ちょっとアンバランスになりましたが、フロントガラスの目玉とワンちゃんのパピィ君で許してください。


 

メインギヤ&ホイールの取り付け・ノーズギヤ&ホイールの取り付け+エンジンアンダーパネルの接着。
ノーズギヤの切れ角を増やすように取り付けています。


  

エルロン材をBESTOW製のPP-BESTヒンジで取付け後にエルロンサーボを取り付けました。
キット内のサーボベッドは主翼下面のプランク材表側から接着するようにとの説明でしたが、サーボの高さを下げる目的で主翼プランク材の内側に接着しています。
サーボを固定するタッピングスクリュウの緩み防止対策も行っています。
ENYA SS15BB TNエンジンを搭載。
エンコンのリンケージは1.2mmのピアノ線を使用し、先端をZベンダーで加工してスロットルレバーに通しますが、金属同士のノイズ対策として燃料用シリコンホースをレバーに差し込んでピアノ線を通しています。
プロペラはAPC 8X5 ですが、実際に飛ばしてみて 8X4 や 8X6 への変更を行い、良いと思われるものに決めます。


 

胴体内サーボの取付け。
エンコンサーボにエンコンリンケージ用ピアノ線を取り付けます。
ラダーサーボからラダーへ、エレベーターサーボからエレベーターへリンケージ用の水糸を使用し、ノーズギヤコントロール用ピアノ線をラダーサーボホーン最外側に取り付けます。
胴体から水糸を出す部分はロッドアジャスターを使用する時と同じようにロッドガイドを使用します。
ラダーホーンとエレベータホーンへの水糸取り付けですが、ラダーはキット内の水糸を使用し、エレベーターはロッドガイドに接触し摩耗する可能性があるため、少し太い水糸に変更しています。
今回使用したパーツ
プロポ・・・・・JR XG14
胴体内サーボ・・コロナ DS-329MG (エレベーター・ラダー 2個 )
胴体内サーボ・・コロナ DS-238MG (スロットル 1個 )
主翼サーボ・・・E-MAX デジタルミニサーボ ES09MD DS-329MG (主翼 2個 )
バッテリー・・・受信機用LiFeバッテリー 6.6V 850mA
プロペラ・・・・APC 8X5
燃料タンク・・・IM製 75cc 標準楕円型
スイッチ・・・・フタバ ハイブリッド電子スイッチ
ノーズギヤ・・・OK模型 ノーズギヤ H60-70
メインタイヤ・・スポンジプラスチックハブホイール 45mm
スピンナー・・・アルミバックプレートスピンナー 45mm レッド
ロッドアジャスターMA(メタルピン)
フィルター付三角ジョイント S型


  

主翼を取り付けて完成。
重量を測定すると
主翼 235g
胴体 830g
合計 1,065g
ENYA SS15BB TNエンジンでエルロンサーボが2個であることを考慮すれば、重くはないですね。
エンジンが新品なので慣らしからスタートです。


 

YFC秋の飛行会 毎回参加される会員のうち数名の会員の方の都合が合わず、参加者の少ない状況となった今回の飛行会です。
それでも飛ばしたい気持ちの強い方々ばかりなので、午後から降雨予報が出ていたこともあって、飛んでいない時間がほとんど無いくらい次から次へと飛ばしていらっしゃいました。
新規で製作した「プレイリー号L」のエンジン慣らしも早々に終わり、初飛行させてみたところ、主翼の捩じれ修正がうまくいったようでロールもループも苦にならない状態で飛んでくれたのが好印象でした。
その後たらさんと同時飛行する際、離陸直前に私のミスでたらさんの「プレイリー号L」のエレベーターに接触する事故が発生!
即座に応急修理を行ってすぐに離陸し同時飛行が出来ました。
お互いに相手の機体を見ながら飛ばしているので、似たような飛行コースを通るため接触するのではないのかという心配をよそに無事に着陸。
紙テープも用意されていらしたたらさんでしたが、その後の雨で止む無く中止。
ドッグファイトと言えるほどではありませんでしたが、なかなか楽しく飛ばせたことが今回最大の収穫でした。
たらさん、新作機のエレベーターを壊してしまい本当に申し訳ございませんでした。
m(_ _)m


 
 

プレイリー号Lの上空飛行でエンジン出力を50%程度に落としても頭上げを起こすため、エレベータートリムをダウン側に調整しなければならず、これを解消するため主翼の取付け角度を変更するつもりでした。
主翼取付け角度を-2度にするため三角関数で直角三角形の底辺と傾斜角から斜辺と高さを計算してみたところ、主翼後端部で7mm高さを上げなければならないことが判明。
さすがに7mmの変更には無理があるので他の方法で同じような効果を生み出す方法として、エルロンのニュートラル角度を変えることと、送信機でディファレンシャル機能を与えてみました。
①ニュートラル時のエルロン角度、主翼下面の直線状態よりも上がっています。
②送信機でエルロンディファレンシャルを設定。
30%の設定によってエルロンの上がる方向は従来通りの角度のままで、下がる方向は少ない角度になります。
この設定でクラークYのような高揚力の翼型で起こるエルロン作動時の左右バランスを是正しようと考えました。
実際にロールした時の軸のセンターが大きくズレているので、この設定で軸の通りが良くなってくれることを期待しています。
③エルロンの上がる角度は従来通り。
④エルロンの下がる角度は従来よりも少なくなります。
ニュートラルをずらしているので見た目でかなり違うように感じますが、とりあえず30%からスタートして細かく調整してみます。


     

プレイリー号Lを何度も飛ばしていて気になる部分があり、その部分の改善を行いました。
気になる部分というのは、上空の風が強い時にラダーとエレベーターが勝手に入りフラフラすることと、その状態で着陸進入を行った時に降ろしにくいのです。
ラダーとエレベーターは水糸を使用したリンケージのため外乱による弱さがあるため、一般的なロッドアジャスターに変更しました。
サーボ側の水糸リンケージ
サーボ側のロッドアジャスターのリンケージ
ラダー・エレベーター側 水糸リンケージ
ラダー側ロッドアジャスターリンケージ・・サーボからラダーまで直線で接続できるようにロッドアジャスター間に5X5バルサ材を使用しプッシュプルロッドを作ります。
エレベーター側ロッドアジャスターリンケージ・・サーボからエレベーターまで直線で結びたいものの、胴体からの出口でロッドを曲げなければならないので、胴体の側面と上面にロッドを当てて長さを決め、5X5バルサ材を使用してプッシュプルロッドを作り、最小の角度となるようにしてロッドを曲げます。
ロッドアジャスターに変更したことでラダーとエレベーターを指で動かそうとしてもリンケージにたわみが発生しないため、動こうとはしません。
これで風の強い時でも安定した飛行が出来るようになればフラフラしなくて済みそうです。






管理人

     ブラーボ91でJR大会出場

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