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KALT 60BARON α  (現在 所有)

機体ごとに製作の進行状況や調整方法など記載していますが流用あるいは同様な作業を行われる場合は、自己責任でお願い致します。


  

親戚の方から譲り受けた「KALT 60BARON α」
30年以上前に一緒に飛ばしていた機体です。
プロポは JR PCM10
受信機も付いていますが、もう使用出来そうにない状態です。


  

完全固着している OS MAX-61SF-Hリングエンジン
フレームからエンジンを降ろし分解するため、事前にタミヤ エンジントリートメントスプレーを排気口とキャブからタップリ吹き付けておきました。
その甲斐あってクーリングファンを手で回すとクランクシャフトが少しづつ動き始めました。
何度もタミヤスプレーを吹き付けながら地道に回しているとゴリゴリしながら回るようになったので分解します。
色んな工具を駆使して全バラシ完了。 キャブレターローターは固着していたものの、タミヤスプレー漬けでスルスルに動くようになりました。


  

ピストントップとヘッド燃焼室が焼けてまっ茶色になっておりピストンリングは錆びて拡張せず、ピストンピンリテーナーもサビッサビ。
クランクシャフトの大事な部分もサビッサビ。
ベアリングは前後とも錆びているので使用不可!
交換したい部品が調達出来そうもないので、このまま組み立てて終了。
他の使用済みエンジン同様のオブジェとなりました。


     

60バロンのフレームから取り外したOS MAX-61SF-Hリングエンジン
タミヤ エンジントリートメントスプレー を吹き付けておいたことでクランクシャフトは回るようになりましたが、かなり重い状態です。 潤滑用のオイルが固まっているようなネバッとした重さです。
バックプレートを外してベアリングやクランクピン、ピストンピン、ピストン周辺にタミヤ スプレーを塗布し、プロペラを取り付けて手回しクランキングを行いました。
15分ほどで軽く回るようになったので中を確認すると、錆とオイルの混じった汁が大量に出てきました。
工具を使って分解。 ピストントップはまだまだ綺麗でヘッドの燃焼室も綺麗です。
ピストンリングは錆付いておらず、リングもしっかりと拡張します。 そしてピストンピンの動きの悪さも解消されとてもスムーズです。
クランクシャフトはベアリングが使えそうな雰囲気だったのでバラしていません。
リヤベアリングは見た目に錆びついていますが、クランクシャフトを回した時にゴリゴリ感が全くありません。
タミヤ スプレーを吹き付けた瞬間にベアリングの地肌が見えるくらいなので交換しなくて大丈夫かも・・・?
元通りに組み付けました。
バロンαに載せるための下準備を行ってからフレームに入れてみます。


     

60バロンのフレームから取り外したOS MAX-61SF-Hリングエンジンにクーリングファンとクラッチを取り付けて60バロンαのフレームに搭載しました。
英晃技研製マフラーをそのまま取り付けます。
サーボはテールサーボを含めて全て JR NES-4031。(4.4Kg/cm ・ 0.25sec)
ジャイロは JR NEJ 120Aジャイロです。テール用サーボがNES-4031なのでコマジャイロで対応。
当初 SANWA SD-10Gを使用するつもりでしたがNES-4031サーボが作動しないため、JR PCM10X & JR NER649Sに変更。
受信機用バッテリーのみ現在のLi-Fe 2セルを使用し、JR REG-015で電圧を5.0Vに調整。
当時販売されていた横川氏製作の680mm水色ローターも一緒に頂いたので、このローターを使い
30年以上前の機体を上記の組み合わせでホバリングさせてみます。


 
  

旧型サーボやジャイロを入れている箱の中を見たところ、JR NEJ-3000 圧電振動ジャイロと NES-2700G スーパーサーボがありました。
60バロンαに付いているNEJ-120A コマジャイロとNES-4031サーボに代えて搭載することを一瞬考えましたが、当時のままの状態でホバリングさせる意図から外れてしまうので、ジャイロもサーボもそのままに。
テールローター駆動がピアノ線なので、「ウィンウィンウィン」っていいながらテールを制御するのでしょうね。
さらにテールローターがJRCの木製なので、止まりも1990年代になりそう。
この姿が当時の最新式だったわけで、渡された送信機のPCM10も最新式でした。

JR NEJ-3000 圧電振動ジャイロと NES-2700G に加えてNES-4000、NES-8101、NES-4031が出てきたので、各送受信機に接続して作動するのか確認してみました。
JR PCM10X用 R1000DS 受信機にNEJ-3000ジャイロとNES-2700Gをラダーに、その他のチャンネルにNES-4000、NES-8101、NES-4031を接続して10ch全てを作動させてみました。
JR製品であるためNEJ-3000ジャイロも正常に作動し、感度切り替えも正常、その他のチャンネルも全て正常でした。

SANWA SD-10G用 RX1011FS (92104)受信機の場合、NES-4000サーボのみ正常に作動しますが、NES-8101サーボやNES-4031サーボはバイブレーションを起こし、正常に動きません。
NEJ-3000ジャイロもパイロットランプは点灯するものの、NES-2700Gサーボが送信機のスティック操作に反応せず、ジャイロ本体を回転させても反応しません。
NES-2700Gサーボ単体を受信機に接続した場合は正常に作動しますが、NEJ-3000ジャイロを通すと作動しません。
相性の問題なのでしょうが、使用不可ですね。

JR XG14送信機用 2.4GHz対応 CORONA R6DM-SB(DMSS) 受信機を使用しました。
(JR受信機の空きが無かったため、CORONA R6DM-SBでテスト)
NEJ-3000ジャイロ+NES-2700Gサーボをラダーに装着し、NES-4000、NES-8101、NES-4031を他のチャンネルに装着して作動させたところ、全て正常な動きとなりました。
ジャイロも本体を左右に振るとNES-2700Gサーボが正常に反応しているので、問題は無いようです。
ジャイロ感度切り替え用チャンネル確保のため、スロットルチャンネルにY字型コードを使用してバッテリー電源接続しています。

2023.7.2
        

カルト60バロンαをホバリングさせるべくYFC飛行場へ。
メインローターを取り付けるときにヘッドのダンパーゴムが劣化でボロボロになっていることが判明。 単なるシーソーヘッドとなりました。
燃料を入れてエンジン始動でスターターを回したところ、あっけなく掛かりました。
メインニードルは全閉から2回転開け、送信機スロットルの中央を超えても浮かないのでニードルを1/2閉めてみたところ、浮く寸前に機首が右に向いた瞬間に右回転しました。
どうやらジャイロの制御方向を逆にしたようなので、一旦中止。

ジャイロ回転方向を修整し燃料を入れて再始動してから、徐々にスロットルを開けていくと地面を離れ、アイレベルまで上昇。
ラダーとエレベーターのトリム調整を行って、ホバリングっぽい事を行ないましたが、エンジン調整不良による上下動が激しく一定の高さで止まる事はありませんでした。
ジャイロ感度は最大に設定していますが、あまり効いていないようです。
更にローターヘッドはダンパーの効かないシーソーヘッド化したため、送信機の舵を打っても反応がかなり遅れます。

それでも何とかホバリングっぽい状態を続けて燃料が無くなったところで終了。
とりあえず浮上は出来ましたのでダメな部分を修整し、次回のホバリングに向けて再調整してみます。

2023.7.9
 
  

ローターヘッドのダンパーゴムが劣化しシーソーヘッド化したKALT OF-Ⅱヘッドに使用するダンパーゴムを手持ちの新タイプKALT OFⅡヘッドから取り出します。
取り外したダンパーゴム。 ボルトとカラーはバロンαのOF-Ⅱヘッドの物です。
新タイプKALT OF-Ⅱヘッドのダンパーと取り付けの構造が少し違う為、バロンα用ヘッドに合わせて改造しています。
KALT OFⅡヘッドの劣化したダンパーゴム部分を削り落としますが、完全に落とすためヘッドのサイドフレームを外してセンターハブ接触部を清掃してから組み直します。
新タイプKALT OFⅡヘッドから取り外したダンパーゴムをラバーグリスを塗布してから押し込み、ボルト&カラーで固定。
元々のダンパーとゴム硬度が違うようですが、ホバリングにはほとんど影響はないでしょう。
ジャイロの効きが弱いので、サーボホーンを丸形からスーパーホーンに変更し取付け穴1個分、外側に付け直し。 ストロークが増えテールギヤボックスのストローク範囲の100%を稼働します。
しかしサーボの動作スピード(回転スピード)が遅いので、効果はそれほど期待できないでしょうね。

2023.7.23
    

ヘッドのダンパーゴム交換とラダーサーボホーンを変更して再ホバリングを行いました。
エンジンは一発で掛かり、離陸もすんなりと行なえましたがジャイロの効きが甘く、止まる気配がありません。
スロットルの上下に合わせて機首を左右に振るので、送信機のテールコントロール機能(レボリューションミキシング相当)を使用してみたところ、かなり効果があって機首の振れが小さくなりました。
テール用サーボと圧電振動ジャイロの組み合わせであればこの振れも小さいのですが、JR NES-4031サーボとコマジャイロではスロットル操作に即反応するので、テールコントロールの設定は有効でした。
今日は風が強くて機体の上下動が大きく、エルロンとエレベーターでの修正が多かったものの、ヘッドのダンパーゴムの効果で舵は効いており、あおられる事もなく機体のコントロールが可能でした。
こうなるともう少し調整を行ってまともなホバリングが出来るようにしたいですね。
しかし午前中の早い時間に行ったのにもかかわらず、1タンク終わった時で外気温が34℃と示しており、熱中症を避ける意味で早々に帰りました。

2023.7.26
     

ヒロボー純正のヘッドダンパーゴムを入手しました。
商品代440円に送料330円。 RCショップで1店舗のみこの価格で提供されていました。
ボルト・カラー・ダンパーゴム の順。 カラーは60バロンαのOF-Ⅱヘッドの構造と少し違いがあり、カラーは長いパイプ状になっています。
ダンパーゴムにカラー挿入。
ダンパーゴム&カラーをヘッドに挿入
ボルトでダンパーゴム&カラーを固定
元通りになりましたが、ゴム硬度を♯60にしたところ、軟らかいことが判明。
60バロンαのヘッドに移植した際に硬いと感じたのは間違いなかったようです。
たぶん♯80だったのでしょう。
先日のホバリングの際に舵がしっかりと効いたのはダンパーゴムの硬度のお陰だったようです。
将来このヘッドを使用する事があるとすれば、上空飛行を避けてホバリングのみにすれば問題なし。




管理人

     ブラーボ91でJR大会出場

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