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Michi 25 (現在 所有)

機体ごとに製作の進行状況や調整方法など記載していますが流用あるいは同様な作業を行われる場合は、自己責任でお願い致します。


  

ラジコン エアクラフトテクニック製の「Michi 25」を入手しました。
以前から気になっていた機体で、今が購入のタイミングと思い発注しました。
この製品は製作キットではなく、原寸設計図と胴枠及びリブ型元板のみの販売であり、それを元に材料を切り出して自作します。
ラジコン技術 2011年2月号に製作記事が詳細に掲載されており、今までアトラスラッキー15やアトラスポニー40を自作してきた経験から、設計されたのがラジコン エアクラフトテクニックの高橋さんなので製作に対する不安はありません。


  

Michi 25に搭載するタイパン21RCエンジンです。
オーストラリア製エンジンで40年以上前にOSが輸入・販売していたもので、ラジコンを始めて1年ほど経過したころに叔父がタイパン21エンジンを購入したのを機会にリトルホーク2号機を製作し、スタント飛行を行っていました。
OS MAX-25RCを搭載した1号機よりも力があり、垂直上昇させるとどこまでも昇っていくほどの
パワーがありました。
このエンジンはその時のエンジンではなく新規で購入したものですが、Michi 25に載せれば、
軽量でありながら強いパワーを引き出してくれることでしょう.


 

2021年6月にMichi 25の原寸設計図および胴枠&リブ型元板を入手したものの「michi 15」を先に製作し、その後「サンダーライト」・「プレイリー号 L」を製作するという状況からようやく「Michi 25」に着手できるようになりました。
エンジンはTipan21(タイパン21)を準備しているので、機体を製作するための材料を準備することにし、原寸設計図から必要となるバルサ材を発注し、入荷しました。
1.5mm メディアム   10枚
2.0mm メディアム     8枚
2.0mm ハード           4枚
3.0mm メディアム     4枚
6.0mm メディアム     4枚
10 mm メディアム     2枚
その他に4mmバルサ、7mmバルサ、8mmバルサを持っており、準備が出来たので製作を開始します。


  

胴枠と主翼リブの型ベニヤを切り出して素材にするのですが、今回この型を元板として残すため、コピーして新たに3mmベニヤで作ります。
コピーした型紙を切り出します。
型紙を3mmベニヤに書き写します。
主翼リブ型は他の飛行機でも使用している加工しやすい2.5mmベニヤ板で作りました。
書き写した3mmベニヤから胴枠を切り出します。
エンジンマウントの取り付け幅をタイパン21エンジンに合わせて切り出しています。


  

2mmバルサに主翼リブ型でリブ形状を書き写し16枚のリブを切り出します。
16枚のバルサリブをベニヤのリブ型で挟んでボルト2本で固定し、サンドペーパーでサンディング。
リブ16枚にスパー材の入るミゾを加工します。


  

図面にラップを敷き、スパー材に主翼リブを接着。
図面上5X5バルサ材になっていますが、強度を上げるため5X5ヒノキ材を使用します。
上反角を決めて固定するまで中央リブ2枚を接着せずに残します。
前縁材を3mmバルサで3X10サイズに切り出し4本製作。
メインギヤ取り付け材を3mmベニヤを使って製作します。
ベニヤ板 3X23X97mmをベースにして、メインギヤの3mmピアノ線をセンターに設置し、3X10X97ベニヤ2枚をピアノ線の両側に接着してミゾを作ります。
メインギヤ取り付け材をリブに取り付ける際の補強材を4mmベニヤで4枚製作。
前縁材と後縁材を接着したあと、メインギヤ取り付け材を4mmベニヤ補強材とピアノ線固定用ブロック材(15X15桜材)にて主翼リブに接着。


  

左右の主翼を固定用ベニヤ中央と固定用ベニヤ前後で接着します。
この時主翼に上反角を付けるため主翼片側を30mm上げるための台を翼端下に置きます。
スパー補強材をリブの間に接着したあと主翼固定用ノックピンを接着。 6mm径のノックピンを使用したことで前縁側補強ベニヤの強度に余裕がなくなったため、後ろ側に補強ベニヤをもう1枚重ねて接着。
センターリブを2枚重ねて長さとノックピン分の幅を調整してから接着。


  

主翼に前縁側プランク材を貼る前に前縁材をリブの形状に合わせて斜めに切削。
主翼右側下面を1.5mmバルサでプランクします。
主翼左側下面を1.5mmバルサでプランクします。


  

主翼に後縁側プランク材を接着。
主翼左上下面を1.5mmバルサでプランクします。
主翼下面側メインギヤの入る部分にミゾを切ります


  

主翼中央部分のプランクを1.5mmバルサで上下共に行い、リブプランクも1.5mmバルサで行います。
翼端材を2mmバルサで作り、メインギヤを3mmピアノ線で製作。
エルロンホーンはテトラ製のSタイプを使用する予定でしたが、メーカー欠品により入手不可能なため、片ネジタイプのロッドアジャスター、ナイロンアーム、ノイズレスパイプを加工して自作。
ただロッドアジャスターの線径が1.7mmでねじれに弱い感覚があるので、2mmピアノ線を使用して作り直したのが下のエルロンホーンです。
1.7mmと違ってねじれに対しほとんど影響を受けないほどの硬さがあります。


  

3mmバルサで作った翼端材を接着後、補強用三角リブを3mmバルサで作り、左右翼端の上下合わせて片側8箇所に接着します。


  

10mm厚バルサからエルロンを左右分で切り出し製作します。
michi15の製作でキット内に入っていたエルロン材を取り付けましたが、飛行におけるロール速度がやや遅く感じられた為、今回は設計図よりも少しだけ大きく作りました。


  

エンジンマウントを15X15のサクラ材で製作し胴枠Bに接着しますが、平行度を出すため高橋さん考案のクランプで挟みます。
この時胴枠Bとエンジンマウントはダウンスラストを決めるため、設計図通りに合わせます。
エンジンマウント裏側にボルトを固定するツメ付きナットを接着します。
エンジンをエンジンマウントに載せてボルトで固定し、マウントの平行度が出ているのかを確認。


  

原寸設計図をコピーし側板のベースを切り出します。
側板全体と側板補強板を2mmバルサで切り出します。
側板に補強板を接着し、左右の側板を作ります。


  

左右側板の間に胴枠を挟みパーフェクトクランプで固定しながら接着します。
エンジンマウントのダウンスラストは設計図に合わせて固定し左側のみ接着。
サイドスラストはA4用紙にボディ側面とサイドスラストの線を引いてからボディを輪郭線通りに固定し角度を合わせて右側を接着。


   胴体後部の上部プランク材を綺麗に貼るため5X5バルサと5X4バルサを設計図通りに接着します。
胴体後部に1.5mmバルサで左側プランク材を貼ったあと、上部スパー材の中心に合わせてプランク材を切断。
次に1.5mmバルサで右側プランク材を接着しピンで固定。


   胴体後部の上部プランク材を接着したあと、胴体前部の上部プランク材を胴枠のカーブに合わせて形を作って接着し、コクピット部分のバルサを切削して開きます。
コクピット部分の前後接着部分が弱いので、補強のため切り取ったバルサをカーブに合わせて内側から接着。
(michi15の時にこの部分の弱い事を経験済み)
胴体後部の上部プランク材中央接着部分に隙間が出来たため、バルサ用パテを塗布します


   エンジンマウント先端に丸い胴枠を取り付けるためエンジンを一旦搭載し、プロペラとスピンナーを取り付けて接着する位置決めを行ないます。
スピンナーの位置を基準にして丸い胴枠を固定し接着します。
スピンナーを取り外して純正のスピンナーナットを装着してみました。
今回はこのスピンナーナット装着で、飛行させてみることにします。


   機首部分の整形
8mmバルサをエンジンマウントの上下に接着します。
エンジンマウント裏側(機首左側)の開口部を塞ぐように8mmバルサを接着します。
その後マウント周り(機首部分)にバルサを接着し全体を覆うようにします。
バルサを切削したあとサンドペーパーで整形します。


   ショックスポンジを使用して燃料タンクを固定。
その後スロットルリンケージ用のノイズレスパイプを通します。
燃料タンクの口金を胴枠に接触しないように位置決めしてタンクを固定。


   先端をZ型に加工したピアノ線をノイズレスパイプに通し、キャブレタースロットルレバーに差し込めるように準備しておきます。
機首部分にマフラーの逃げ加工を施工します。
垂直尾翼と水平尾翼を図面通りに製作。


   水平尾翼下側胴体の開口部に3mmバルサを接着します。
水平尾翼先端中央部に6mmバルサでブロックを作り水平尾翼と共に配置します。
水平尾翼中央上部に垂直尾翼を固定する5mmバルサブロックを設置します。
高橋さんの設計では水平尾翼と垂直尾翼は脱着式になっていますが、今回は接着による方法で固定します。


 
垂直尾翼を5mmバルサブロックに接着したあと水平尾翼と垂直尾翼接合部にバルサブロック2枚を使用し切削加工を行なえるようにします。


   水平尾翼と同じ厚さのバルサを仮接着します。
垂直尾翼+バルサブロックを仮接着し切削加工します。
バルサブロックを胴体に合わせて整形。


   水平尾翼を接着後、垂直尾翼+ブロックを接着。
胴体後部下側を2mmバルサでプランク。
エレベーター左右をコの字型ピアノ線で接続。
ラダーの整形に於いて図面上ラダー下面は丸い整形ですが、今回は胴体の延長として直線で整形。


   主翼にエルロンホーンと後縁材を接着。
ウイングロックを取り付けるための補強用ベニヤを接着。設計図では2mmベニヤですが、3mmベニヤを使用して補強しています。
胴体に主翼を仮付けして寸法的なバランスを確認。
胴体との取付位置や水平尾翼との平行度など製作途中で何度も細かく調整していたため寸法通りです。


   ウイングロックを取り付ける位置の胴枠に補強用ベニヤを接着。
ウイングロックベースの取付け。
ウイングロックボルト取付けによる主翼の固定


   胴体と主翼前縁側の段差をなくすため、バルサで整形します。
コクピット部分の製作。
図面では底板のみになっている操縦席にパイロットを乗せる底板&後部隔壁と 計器を貼るための前部隔壁を取り付け、計器盤をコピーして貼り付けたあとmichi15とは違うパイロットに乗って頂きました。


 
エンジンを載せマフラーの逃げ加工を施した部分の確認です。
かなりの隙間が出来たので大丈夫でしょう。


   3mmベニヤでエルロンサーボベッドを作るための型取り。
サーボベッドの四隅に8mmバルサで作った足(支柱)をエポキシ接着剤を使用して固定。
硬化するまでフィルムアイロンを載せておきます。
生地完成。 主翼と胴体をサンディングしたあとフィルムボンドを塗布します。


   主翼と胴体にフィルムを貼ります。
カラーリングのイメージが浮かばなかったので、michi15の時と同じように我が家のデザイナーに依頼し、このようになりました。
『テニスの王子様』四天宝寺中学校のカラーリングだそうです。


   OK模型製ホイルスパッツの取り付け。
飛行中の空気抵抗を少なくするパーツでmichi15に取り付けたのでMichi25にも取り付けました。
操縦席に風防とパイロット、メーターの取付けを行ないます。
機首にエンジン&マフラーを搭載。
エンジンはTipan21(タイパン21)、オーストラリア製エンジンです。
50年前にリトルホーク2号機に載せていた事のあるエンジンで、今回のエンジンは新品で入手したものです。


   今回使用したパーツ
プロポ・・・・・三和 SD-10G
サーボ・・・・・コロナ DS-329MG (主翼 2個 胴体 3個 )
バッテリー・・・受信機用LiFeバッテリー 6.6V 850mA
プロペラ・・・・APC 9X5
燃料タンク・・・IM製 150cc 角型
スイッチ・・・・フタバ ハイブリッド電子スイッチ
メインタイヤ・・ラバープラスチックハブホイール 2インチ
ホイルパンツ・・OK模型 ホイルパンツS 白
リヤタイヤ・・・OK模型 Eタイヤ 29mm
テールギヤ・・・テトラ 尾輪軸セット Sサイズ
スピンナー・・・OK 模型 ABスピンナー 51mm ホワイト
パイロット人形・ パイロット人形 37 (高さ40mm) 【ちょっと小さかった】
ロッドアジャスターMA(メタルピン)
フィルター付三角ジョイント S型

胴体にエレベーターサーボ・ラダーサーボ・スロットルサーボをサーボベッド1枚に収まるようにし、操縦席に接触しないような位置関係にして固定したあと、主翼を取り付けてみたところエルロンサーボのリンケージがエレベーター・ラダーサーボホーンと接触。 一旦サーボベッドを取り外してサーボベッドの作り直しを行い、スロットルサーボ取付位置を前方に移動し、エレベーター・ラダーサーボベッドも前方に移動させ、なおかつ胴体上部にまで移動させています。
結果的にmichi15と同じような位置関係となりました。


   メカニカルパーツの搭載が終わりほぼ完成です。
重量を測定してみると
主翼  515g
胴体  953g
合計 1,468g
目標が1,400g以内だったので少しオーバーしましたが、エルロンサーボが2個になったのを含めた重量なので良しとしましょう。(サーボ1個 32g)
胴体左側スイッチの上にカラーリングイメージ『テニスの王子様』四天宝寺中学校の校章。
これで飛行会に間に合いそうです。


2023/5/21
   2023 YFC 春の飛行会が、開催されました。
エンジンが新品だったので、朝一番に燃料タンク2回分の慣らし運転を行なって飛行準備を開始。
Michi25だけでなくプレイリー号Lも持参し飛行準備を進めています。
隣で準備しているTさんもプレイリー号Lで、昨年秋の飛行会で同時飛行した機体で、このあと2機で同時飛行しドッグファイトを楽しみました。
昼食のBBQ後にMichi25を飛ばす予定でしたが風が強いためTさんと相談し、本日の初飛行を断念しました。
無風に近い状態の時に万全を期して再挑戦する予定です。
翌週 5月28日に初飛行を行ったMichi25ですが、キャブレターの不調による上空でのエンジンストップで緊急着陸しました。
草むらに不時着したので破損しませんでしたが、2回目を飛ばすための安全性が確保できないので飛行は中止。


   メインニードルの調整に対する反応の鈍さやスロー回転が安定しないことなどで飛行中のエンジンストップの不安からキャブレターの交換を行いました。
タイパン21のキャブレターを取り外して差込口の外径を測ると10mmで、使用していないエンヤ11CXのキャブレター差込口外径が10mmだったのでタイパン21エンジンに差し込んでみると、直径も長さもピッタリ合いました。
キャブレターを固定している差込ボルトの六角部分のサイズが不明で、ミリサイズが合わずインチサイズも最初は合わなかったものの、色々工夫しているうちにミリサイズで外せる工具が見つかり緩めることに成功。
その後インチサイズのレンチを当ててみると外せるようになりましたが、この六角部分の精度がとてもお粗末ということがよ~くわかりました。
(50年前の製品だから仕方がないのか?)
元々のキャブレターの取付け部分は差込ボルトの締め付け過ぎで、真円ではなく楕円に変形しています。
加えてスロットルドラムの内径とスロットルボディの内径にもズレがあることや、スローニードルの不安定な部分など当時の加工精度の甘さが見えます。
エンヤ11CXのキャブレターであれば加工精度の高さやスロー安定性の確保なども十分なので、タイパン21エンジンも活かされるような気がします。
しかし50年前に使用していたタイパン21エンジンは、スローも安定していた記憶があるので、今回のエンジンは単に個体差なんでしょうか?


   キャブレターを変更したMichi25のテスト飛行を行いました。
一発で始動しメインニードルを調整してピークから3コマ戻しでスローの確認です。
1分ぐらいアイドリングを続けスロットルハイにしたところ、キレイに吹けあがったのでアイドルポートの調整は行わずにそのままです。
滑走路に置いて離陸開始。
スロットルを徐々にハイに上げていくと糸を引くように離陸しました。
その後トリム調整を行って舵の効き具合を確認してみるとスティック操作に対し、全体に後れを感じます。
エクスポネンシャルの値が大きいようなので一旦着陸させ、エクスポネンシャル量を減らして再び離陸。
今度は適正な量になり、違和感なく操作できたので、ロールやループ等行い周回飛行後に着陸。
タイパン21純正キャブレターの内径よりも今回取り付けたエンヤ11CXのキャブレターの内径の方が小さいのですが、適正な混合気となったことでしっかりとしたパワーが出ており、フルパワーで飛ばす必要が無いほどでした。
スタント機ではありませんが素直な飛行特性を持った機体なので、低翼スポーツ機として楽しむことが出来そうです。






管理人

     ブラーボ91でJR大会出場

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