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AtlasPony 40 (現在 所有)

機体ごとに製作の進行状況や調整方法など記載していますが流用あるいは同様な作業を行われる場合は、自己責任でお願い致します。


  

ラジコン技術に掲載されていた高橋さん設計のアトラスポニー40の図面を元に拡大し、A3コピー用紙9枚分割で印刷
エンジンは ENYA SS40BB TN 、 アトラス ラッキー15に引き続きのENYAです。というよりもこちらの40エンジンを先に購入していましたが、アトラス ラッキー15を先に製作した為、ENYA 15CX TNが先になったのです。
設計上は4C-40クラスになっていますが、このENYA SS40BB TNを活かすためオーバーパワーを承知で搭載することにしました。
SAITO FA-40         0.6PS 重量300g
ENYA SS40BB TV  1.2HP 重量330g
使用するプロペラはどちらも11×6


  

ラジコン技術に掲載されている「アトラス・ポニー 40」の図面の中の同枠原寸図を元に各同枠を切り出します。
エンジンマウントは4mmベニヤを3枚貼り合わせる構造で、軽量化のため中央部のみ主翼前の同枠まで伸ばします。
ラジコン技術の記事で使用しているエンジンは、「SAITO FA-40a」ですが、今回 「ENYA スーパースポーツ40BB TN」を搭載するため、このエンジンの取り付け幅に合わせてマウント幅を切り出しています。


  

胴体側板は900mmの長さのバルサ材だけでは側板が作れないため胴体後部で2分割とします。
バレリーナ40SRの図面を参考に接合部分を決めて前後を切り出し、裏側の補強板を工夫する事で強度を落とす事もなく完成。
補強用側板を図面通りの寸法で切り出し胴体側板に上側に2mm出して接着。
残りの補強用側板を切り出して指定位置に接着。


  

エンジンマウントと同枠B、同枠Cを接着し胴体側板と接着する
同枠D~Hまでを胴体側板に接着する際、胴体を真っすぐにするため、長さ1,000mmのアルミ角材の上に載せて各々を接着
予め同枠D~Hまでの下側の中央に線を描いておき、アルミ角材を中心線として同枠を接着する事で胴体の曲がりを防止する


  

胴枠上部に縦通材(スパー材)を入れることで、上部プランク用バルサ材を貼る際に変形することなく、きれいにプランクできます。
胴体後部にも縦通材(スパー材)を入れることで、上部後側のプランクが可能となり、前後のプランクが出来ます。
設計図ではスパー材は3X5mmヒノキ材の指示になっていますが、今回は5X5mmヒノキ材を使用
胴体プランク材はバルサ材を水で湿らせてから胴枠上部の湾曲に合わせてマスキングテープで固定


  

胴体上部プランク材の形状が出来上がったあと胴体に接着する。
エンジンマウントにエンジン固定用ボルトの穴を開ける時、ズリンZ526を製作する際に作った治具を使用し、マウントに垂直に穴を開けます。
ボルトを通してエンジンを装着するとズレがなくピッタリと合ったため、エポキシ接着剤で固定。


  

水平尾翼の右側図面を左右反転させて左側を作り水平尾翼全体図を作成
その後寸法通りにバルサを切り出して接着(バルサ材の指定は7mmだったが、6mmバルサで製作)
垂直尾翼部分の図面を元に6mmバルサにてラダーと一緒に切り出す
垂直尾翼下端前方の三角部分はバルサ幅が不足するため別個に切り出し、垂直尾翼上部とラダーの上端+下端をそれぞれバルサの木目方向を90度変えて切り出したあと、それぞれ接合部分を瞬間接着剤で固定
垂直尾翼下端は胴体が出来上がってから差し込み部分を整形するので、少し大きめに作っています


  

主翼リブの型紙をラジコン技術に記載されている原寸図をコピーし厚紙で型を作り、2mmバルサと6mmバルサに書き写す。
主翼全体で2mmリブを18枚、センター用6mmリブを1枚各々切り出す。
リブをクランプで挟み、ピンで固定した状態で全体をサンドペーパーで整形
エルロンサーボのリード線を通すための穴加工も行う


  

図面を下に置いてスパー材にリブの位置を記入しリブを半固定した状態にする
アルミ角材の小(クランプ)をリブの後部下に敷いて後縁の高さを揃え、その上からアルミ角材の大を重石として置いて固定し、その状態でリブとスパー材を接着する。
主翼は翼端エルロン仕様であるため、エルロン装着部分の加工を行った主翼右側と主翼左側


  

主翼に取り付けるメインギヤの固定用部品を3㎜ベニヤ、補強用部品を2.5㎜ベニヤで各々切り出す
メインギヤ固定用3㎜ベニヤと補強用2.5㎜ベニヤの位置関係を3ミリのピアノ線で確認する
主翼のメインギヤ固定用ベニヤの位置に厚紙で作ったジグを使ってリブに切り込みを入れる


  

メインギヤ固定用部品の3㎜ベニヤと補強用部品の2.5㎜ベニヤをリブにエポキシ接着剤で固定
主翼後縁材の上下に2㎜バルサをプランクする際、600㎜長バルサを使用したことで主翼中央部リブ間分が不足することになったので、あとで修正する必要があった
エルロンサーボベッドを固定する為、主翼側に6X6バルサの棒材を四角に組んで接着し、角にバルサの三角材を接着する
このあと左右の主翼を3㎜ベニヤ2枚で挟みエポキシ接着剤を使って固定


  

主翼中央部を2㎜バルサでプランクしますが、この部分のプランクはバルサ材の寸法の関係(600㎜長)で後縁材プランクの長さが不足したため、中央リブに乗せながら通常とは違う寸法で貼っています
主翼上面前縁側プランクを行う際バルサ幅が不足していた為、4mm幅のバルサを切り出しスパー材の上に接着
プランク材を貼る時に高橋さん考案の「*プランクアシスト」を予め作っておき、プランク剤前縁側上下に置いてバルサ同士の摩擦力を向上させ、目玉クリップを挟む際のすべりを防止しています


  

各リブに8mm幅リブキャップを接着
主翼左右翼端に翼端板と三角補強板を各々接着
主翼リブ後端部を切りだした三角部分に5×12mmバルサ材と2mm厚バルサで翼端エルロン左右を作る


  

胴体上部に3mmバルサを貼る前に段付の有無を直定規で確認し、修正を行ってから接着する
ノーズギヤの取り付け
テトラの可動式ノーズギア(M)を使用しラダーと連動するように1.2mmピアノ線を接続しています
ノーズギヤの3mmピアノ線は直線のままなので図面からホイールの付く位置を決めてピアノ線を90度に曲げ、不要部分を切り取ります


  

ノーズ部分整形用にエンジンマウント下側とエンジンマウント左右に8mmバルサと2mmバルサを接着
ノーズ部分上部と下部の整形


 

燃料タンクを固定し胴体下側に2mmバルサをトラブル時のため取り外し式にする
丸い穴に磁石を埋めてハッチを磁力で受けるようにする
取り外し式のハッチを取り付けたところ


  

水平尾翼と垂直尾翼の取り付け
水平尾翼の位置が決定したところで接着し、垂直尾翼を上面板に差し込み水平尾翼と
直角になる位置を維持し接着する(垂直・水平レーザーレベルを使用して直角を確認)
垂直尾翼は上面と水平尾翼との2か所で位置が決まるので三角材は不要となる
胴体後部側板を2mmバルサで貼る
胴体後部下側に2mmバルサを貼る


  

ラダーとエレベーターを加工する際に切削する部分の線上にアルミものさしを固定し
バルサの厚さの中心に引いた線とアルミものさしにナイフが当たるようにして
必要以上にバルサを切削しないようにする
その後ナイフで加工したラダーとエレベーターをサンドペーパーで整形
整形後のラダーとエレベーターとその断面 ( 上 ラダー 下 エレベーター )


  

翼端板の後側が翼端から離れて強度が弱いため図面を確認すると、翼端リブの後端が付いていて
強度を保持する構造になっており、図面通りになっていないことが判明
そこで2mmバルサでリブ後端を作り翼端板と後縁材の両方に接着して強度を確保
エルロンを取り付ける主翼後縁材とエルロンとの隙間が左右翼エルロンとも2mmほど広い為
後縁材の幅に合わせた2mm厚バルサを後縁材に接着
主翼右側にほんの少し捻じり下げが生じたため主翼中央を固定し主翼右側を捩じり上げするように修正
プランク済みのためそのままでは捩れが戻らない為、水スプレーで多めの水分を与えて強制的に右の捻り上げを与えています


  

水平尾翼にフィルムを貼る際にアイロンの温度を今までより10度ほど下げてみたところ
従来と比較してシワがほとんど発生せず、重ね貼り部分もキレイになりました
垂直尾翼とラダー・エレベーターにフィルムを貼り、それぞれをテープで仮固定し尾翼を確認
燃料タンク下胴体部分とハッチ部分に磁石を接着してから胴体上下面と側面にフィルムを貼る
胴体側面と水平尾翼にストライプ状のフィルムを貼りアクセントにする


  

主翼に収めるサーボ・・・・・・ Blue Arrow D50011MG
  スピード: 6.0V時 0.08sec/60° トルク: 6.0V時 9.6 kg/cm
胴体に収めるサーボ・・・・・・ CORONA DS-558HV
  スピード: 6.0V時 0.20sec/60° トルク: 6.0V時 12.0 kg/cm
受信機・・・・・・・・・・・・ JR RG812BPX (ディーンズコネクター付)
受信機用バッテリー・・・・・・ KK HOBBY LiFeバッテリー 6.6V 1600mA
           又は・・・・・・ KK HOBBY LiFeバッテリー 6.6V 2100mA
受信機用電子スイッチ・・・・・ フタバハイブリッド ESW-1J
ロッドアジャスター・・・・・・ テトラ ロッドアジャスター ML
メインギヤ用ピアノ線・・・・・ テトラ ピアノ線 3.0x500mm

バッテリーは胴体内にサーボ、受信機を搭載したあとのスペースと重心位置を考慮し
どちらにするのか決める (搭載したのは LiFe 6.6V 1600mA )

エルロンはスピードの速いBlue Arrow D50011MGを使用し
スロットル、エレベーター、ラダーはトルクのあるCORONA DS-558HVで統一
CORONAサーボは25エンジンのリトルホークや15エンジンのアトラスラッキーで
ミドルサイズのDS-339HVを使用していましたが、今回は40クラスの機体であるため
スタンダードサイズの DS-558HVを採用


  

事前にエルロンサーボ用の延長コードを入れてから主翼と翼端エルロンにフィルムを貼る
エルロンサーボを主翼に取り付けるサーボベッドを左翼用と右翼用で対称になるように作り、
サーボを取り付ける
(画像ではサーボホーンの位置が少しズレていますが、固定の際にサーボホーンを中央に
   合わせてサーボベッドを接着しています)


  

エンジンはエンヤSS40BB TVを搭載しプロペラ・スピンナー・マフラー・燃料ホース&フィルターと
スロットルリンケージ用ピアノ線まで取り付ける
スロットルサーボにリンケージ用ピアノ線、エレベーターサーボにエレベータリンケージ、ラダーサーボにラダーリンケージとノーズギアリンケージ用ピアノ線を取り付ける
受信機用バッテリーを搭載する場所が無いのでバッテリー用マウントを取り付けて、バッテリーを固定
エルロンサーボが主翼中央に無いのでサーボに接触する事も無く、重心位置付近にバッテリーを搭載することで重心位置もピッタリ合いました


  

アトラス・ポニー40 完成しました
主翼のステッカー、操縦席のフィルム貼り&パイロット、メーターパネルの貼り付けを行って完成です
ラジコン技術の古い写真を基にラジコン・エアクラフト・テクニック高橋さんとは少し違った
カラーリングにアレンジしています
主翼のステッカー(ATLAS PONY-40)は文字の切り抜きが出来なかったので台紙ごと貼り付けていますが
台紙の色と主翼の色がほぼ同じであったため、遠目に見ると目立たないようです
重量を測定してみると
主翼      662g
胴体    1385g
合計    2047g
目標が2000g以内だったので少しオーバーしたようです
しかしENYA SS40BB TN のパワーであれば、この重量でも軽快に飛んでくれると思いますので
エンジンの慣らしからスタートです


  

アトラス・ポニー40 初飛行
エンジンが新品であったため、慣らし運転から開始
(画像はエンジンを止めて撮影)
燃料満タンでニードル甘めの1タンクを空になるまで回し続けて初期馴染み終了
その後飛行しながらの慣らし運転を行うため、メインニードル甘めのままアイドル調整のため
スローニードルとエアブリードを調整
エンヤTNキャブは対向ニードルでスロー燃料を絞りながらエアブリード調整も可能なため、メインニードルがかなり濃い状態でもアイドリングが落ち着き、1分間回り続けました
燃料を満タンにし滑走路をタキシングしながらエンジンを徐々に吹かして離陸
トリム調整はエレベーターのみダウンが必要でしたが、エルロンとラダーは不要でした
エンジン全開ではパワーがありすぎるため中スローで飛行させましたが、こちらの方がこの機体に
合っているようです
10分ほどの飛行のあとアプローチを何度か行い、スロー回転を下げながら滑走路に着陸
初飛行は成功しました
写真撮影をお願いするのを忘れたため、残念ながら飛行中の画像がありません


  

アトラス・ポニー40の初飛行を行った際に気づいた部分の修理、変更を行いました
エレベーターのトリムダウン修正量が思ったよりも大きかったため調べてみたところ、主翼の取り付け位置のズレを見つけたので修正
主翼取り付け角が設計図よりも上向きになっていたので、主翼前縁側ノックピンの入る胴体側ノックピン穴を下側に拡大し、取り付け角をほぼ0度に修正したことと、主翼と水平尾翼が平行になっておらず、わずかに傾斜していたため、胴体と主翼の間にバルサ材を接着し高さを調整して平行を出しています

エンジンの回転数が高い割に引きが弱く感じられたのでプロペラを確認すると、仮付けした10×7のままであったので、本来のサイズである11×6に変更しスピンナー側も拡大修正して取り付けました
ENYA SS40BB TN エンジンの特性からすれば10×7を回しきるだけの性能を持っていますが、機体の性格からするとエンジン回転数を下げて飛ばしたいため、11×6を選択しました


          

2020.11.1
強風の中を飛行したあと着陸体勢に入り、接地する寸前に正面からの突風を受け機体が押されて失速し墜落しました。
失速した時に機体が横転し、主翼から地面に落ちると主翼が胴体から外れ、主翼を胴体に固定するウイングボルト固定板ごと主翼側に残った状態で壊れていました。
ウイングボルト固定板を胴体の正規の位置に接着剤を塗布しパーフェクトクランプで胴体外側から固定。
尾翼も水平&垂直共に胴体への取付部分が、正規の位置からズレています。
共に接着が外れた状態だったため、胴体後部下端のバルサプランクを外し水平&垂直尾翼の接着部分にアクセスします。
水平尾翼を正規の位置で接着固定したあと垂直尾翼を水平尾翼に対し直角になるようにマスキングテープで位置決めを行ってから接着剤を塗布し固定します。
胴体後部下端の外したバルサプランクを元通りに接着し、ウイングボルトを固定している胴体側のバルサプランクを新たに切り出して元通りに接着します。
最後にバルサプランク部分と水平&垂直の取り付け部分にフィルムを貼り直して作業終了。




管理人

     ブラーボ91でJR大会出場

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